自分の中でしっくり来てなかったのもあるけど、株がらみで売上に期ずれが起こった時のネットの書き込みや、耳に入ってくる話題でも良く理解できていなかったりするので、しっかりと知識を定着させたかった。
仕掛かりと繰り延べの違いまとめ
項目 | 仕掛かり(仕掛品) | 繰り延べ(繰延費用) |
---|---|---|
意味 | 製造・サービスがまだ完成していない途中段階のもの | 支払済みだが、将来の期間に対応する費用を一時的に資産にすること |
目的 | 完成・納品・売上計上まで、原価を費用化せず保留 | 将来の費用に備え、今すぐ費用にせずに繰り延べる |
性質 | 未完成品の原価(=進行中のもの) | 支払済の期間費用の繰延 |
勘定科目例 | 仕掛品、未成工事支出金、開発費(進捗分) | 前払費用、繰延資産(広告費、開業費など) |
代表的な業種 | 製造業、建設業、システム開発など | 全業種(保険料、家賃、広告費などで発生) |
いつ費用になるか | 製品・サービスが完成し、売上を認識するタイミング | 該当する会計期間に按分または償却するタイミング |
税務上の扱い | 原則:売上と同時に費用化(費用収益対応) | 原則:支払済でも未経過分は損金不算入(時期按分) |
補足の覚え方
- 仕掛かり=未完成の「モノ」や「仕事」(進行中の原価)
- 繰り延べ=支払済だが「まだ使っていないサービス」や「将来の費用」